好奇心からの便り

好奇心旺盛に神々の出雲の国周辺や、日常の気になる情報をお届けします。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』読後に思う(1月22日 追記あり)

記事終盤に追記あり

こんにちは。

好奇心からの便りです。

 



娘から借りたシリーズものの本にハマり、合間合間にページをめくる楽しみを得ていましたが、とうとう最終巻も読了し空虚な思いでいるこの日々です。


年甲斐もなく、見た目はこんな乙女チックな感じの装丁の書籍、これがかなり感動モノだったのです。

 

壮大なスケールの舞台で繰り広げられるストーリー、つい没頭してしまいました。

 

オートメモリーズドール(自動手記人形)これが主人公の職業です。

 

簡単に言えば代筆屋と呼ばれるものに相当するのかもしれませんが、一般的なそれとは少し趣が違います。

 

このオートメモリーズドールであるヒロイン、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。

 

彼女は一方ではとてつもなく強く完璧で、しかし他方、感情というものに対しては全くの無知、そして無垢。

けれども繊細な魂が宿る、そんな不可思議で信じがたいほどの美しさと尊さを持つ、人の形をした生き物。

 

そんな彼女は過酷で稀な人生を歩んでいきます。

 

その長い時間の中で「愛」という未知の言葉をどう受け止めていくのか、受け止めることができるのか、それが最終章で紐解かれていきます。

 

この、ヴァイオレットの生き方や、或いはまっさらな感情、血の通った人間としては現実にはほぼ居ないであろう、究極ともいえる無機質さ。

それでいてしっかりとした存在感に私は強い憧れすら感じました。

 

そんなヴァイオレットが弱さを垣間見せたときがあります。

 

その部分の一節で、彼女に向けて、ひとりの登場人物が語った言葉に私の目も脳も心もしばし立ち止まった箇所がありましたのでここに抜粋します。

 

「君は人より少し、荷物が少ないまま旅を始めたから、いま少し重くなってしまった鞄をどうしたものかと眺めている。どれを捨てたらいいのかわからなくなってるんだ」

書籍『ヴァイオレット‐エヴァーガーデン』(著者 暁 佳奈  KAエスマ文庫)より引用

 

なんだか我々人間にとって、複雑化した現代の様々な環境の中で生きていくことの本質を指摘されたような気がしました。

 

ちなみにこの作品は、テレビアニメや劇場版にもされている人気の作品なのだそうです。

 

私のような昭和半ば生まれの人間でもグイグイと引き込まれる読み応えのある作品でした。

 

上下巻と外伝、そして最終巻、この4冊を読んですべてが繋がります。

興味を惹かれた方はぜひご一読をおすすめします。

 

 

追記 (2026 1月22日)

以下については、あくまでも私個人の推測であることを踏まえてお読みください。

 

この物語にはひとつだけ気になる真実が最後まで明かされていません。

気づく人は少ないのかもしれませんが、その謎の答えのヒントになるような表現が時々感じ取れます。

ですがその謎を謎と捉える読者がどれだけいるのかは分かりません。

 

そして仮にその真実の答えがあったとしてもこの物語に出てくる登場人物たちにはわかり得ないと思います。

 

細部について語るとネタバレとなる部分が生じる恐れがありますので、あえて分かりにくい表現をしますが、ヒロインとある一人の男性との関係について、私はひとつの核心のようなものを抱きました。

 

作者の暁先生はもしかしたらそれを前提に書かれたのかもしれませんが、それはストーリーの中では語られていません。

もしかしたら先生すら真実は分からないはず、という思いもします。

 

なぜならこのストーリー上、本人を含め誰一人知らない過去を持つ登場人物が二人もいて、空白の過去の時間を生きてきたのですから。

 

謎の答えは誰にも解明できないのが正解なのかもしれません。

 

でも、想像や推測でなら納得できる真実がそこに隠れている気がします。

 

 

以上

好奇心からの便りでした。

お立ち寄りありがとうございました。

 

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