こんにちは。
好奇心からの便りです。

新年度がスタートし、早やひと月が過ぎようとしています。
年を取ると時の流れが早く感じられる、そんなふうに皆口にしますが、考えてみれば、子どもの頃の一年間って本当に長く感じていませんでしたか?
特に小学校の6年間は地獄(?)のような長さに思えました。
大人にとっては一年前なんてついこの間のことのように感じるのに。
ところで、これは私が度々口にしている言葉ですが、「我が子を抱っこできる時間(期間)って生涯のうちほんの僅か」ということ。
そんな貴重な時期に育児ノイローゼやそこまではないにしても、子どものことでイライラしたり過剰な心配をしたりで、子どもに愛情を抱いているとはいえ、「可愛い可愛い」なんて四六時中笑顔で接することなど、なかなかできませんよね。
この大変な時期がいつまで続くのだろうと、とても長く感じ、憂鬱になったり疲弊したり。

しかし、私のように人生の折り返し地点をとうに過ぎた年齢になると、そんな育児をしていたときの時代はどうやって過ごしていたのかも忘れるくらい、気付いたら子育て時期が終わっていて子どもたちの手が離れていっていたなと感じます。
子育てで疲弊する期間も長い気はしても、振り返ればあっという間に過ぎているんです。
だからこその、抱っこできる期間は一瞬なんです。
育児中のご両親はそのことをしっかり頭に入れ、イライラした時こそお子さんを抱っこしてあげてみてください。
育児だけでなく、私たちは自分自身のここまでの人生も思い起こしてみると記憶が抜けていると感じられる位早く経過しています。
その時その時は周りが見えずがむしゃらで生きてきた人も少なくないでしょう。
テレビなどで観ていた子役の俳優さんが、いつの間にか父親や母親役を演じていて驚くことも多いものです。
そう考えると人生百年時代になったとはいえ、やはりあっという間なんだなとも思います。
とすればこの年齢になった今、この先がはたしてどれくらいあるのか。
長いのか短いのか。
若いうちなら将来どのような人生を送るか、そんなこの先の希望を抱きます。
ですが、生まれたときよりも人生の終わりの方が近い年代になると、いかに安心して最期を迎えられるか、そんなことを徐々に思うようになってきました。
例えて言うなら、どんな花を咲かそうかというのと、逆に、いかに慎ましやかに散っていこうか、そんな違いなのかもしれません。

ふと思ったのは、確かにこの先どの位の年月を生きていくのか分からない、ただ言えることは今確かにここに生きている。
今のところそれなりに自由に動ける。
ならば今この時をしっかり自分のものとし、生きているうちにできること、しておきたいこと、家族や他人に迷惑をかけない範囲で自由でいたい、贅沢ですがそんな風なこともほんの少し思ったりもします。
自分を甘やかす、それを自分で許してもいいのではないかと。
だって、いつふいに動けなくなるか、あるいは物事の分別が出来なくなるか、もしくは終わりが来るか分からないですから。
もっとも年齢に限らず誰だって明日どうなるか分からない。
でも、高齢になるほどそれって現実味を帯びていくわけですし。
若くてハツラツとしていた俳優さんたちが老いた役を演じられる歳になられ、あるいは、時には彼らの訃報を聞いて驚いたりします。
思った以上に時間は知らないうちにするすると流れていっていることを心に留めておいて欲しいなと思います。
過去は記憶でしかない、未来は空想、生きているのはいつも今だけ……。
以上
好奇心からの便りでした。
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