こんにちは。
好奇心からの便りです。
ずいぶん春めいてどこかに出かけたくなる気候になってきました。
人混みをさけながら、それでもちょっと遠出もしたいですね。
さて、島根の出雲大社の名は広く知られていますが、出雲大社にお参りするなら、それより前に行っておきたい神社があるのをご存じですか?
知らないという方が多いと思います。
これは必ずというわけではなく、こんな神社がありますよということでお伝えしたいと思います。
もくじ
はじめに
突然ですが、「あめのみなかぬし」さま というのを聞かれたことがあるでしょうか?
この、あめのみなかぬしさまというのは、神々の大元となられる神様のお名前です。
出雲大社で祀られている大国主命(おおくにぬしのみこと)などの曽祖父にあたられる神様なのだそうです。
そこで今回はあめのみなかぬしさまが祀られている神社のひとつ、彌久賀(みくが)神社をご紹介します。
「あめのみなかぬし」さまとは?
まず、天之御中主(あめのみなかぬし)さまについて簡単に説明いたします。
古事記の冒頭に、
「天地初めて開けし時に成りませる神の名は天之御中主神」
とあり、いちばん初めに出てくる神さまの名前が
天之御中主神(あめのみなかぬししん)です。
この神さまは天と地が初めて生まれたとき、最初に現れた神様です。
その後に高御産巣日神(たかみのむすひのかみ)神産巣日神(かみむすひのかみ)が現れました。
この神々が三柱(神様の数え方=柱(はしら))の神であり、万物の根源を示すとされ、宇宙の起源ともされているようです。
その中でもあめのみなかむしの神さまは中心的な存在であったのですが、その後すぐにこの三柱の神々は姿をお隠しになられたそうです。
たかみのむすひのかみと、かみむすひのかみは再び登場されることもあったようですが、あめのみなかぬしさまについてのそれ以降の事柄は何も触れてはいないようです。
ですが、この神さまはのちの大国主命のなどの系図に於いて始めとされており、また、最高神ともいわれています。
そんな最高神である、あめのみなかぬしさまのパワーは絶大で、信仰する人は多いようです。
彌久賀神社
さて、このあめのみなかぬしさま、どこの神社にお祀りされているのか。
あめのみなかむしさまを主祭神とする神社は全国各地、たくさんあるようです。
島根県内にも数カ所あるようですが、そのうちのひとつ、出雲市に
「彌久賀(みくが)神社」という神社があります。
彌久賀神社は出雲市の西部の方で、国道9号線沿いのすぐ脇にあります。
白い鳥居をくぐり手水舎でお清めをしましたが、ほんのちょっと変わった手水舎だと感じました。
こちらの主祭神があめのみなかぬし神ということで、全国各地からお参りに来られるとのことでした。
あめのみなかぬし神を主祭神とする神社はここだけではありませんが、彌久賀神社は出雲の一ノ宮でもありますし、出雲という土地柄が影響しているのかもしれませんね。
彌久賀神社起源
当社の起源はとても古く、少なくとも今より約1300年前までさかのぼる。天平5年(733年)に完成した 『出雲国風土記(いずものくにふどき)』の中に「神門郷(かんどのごおり)」の神祇官社 (じんぎかんしゃ)が25社、國庁社が12社と記されており、当社はその社の中で筆頭にあたる「美久我社(みくがのやしろ)」 とされる。よって当社は、733年よりも以前の飛鳥時代に存在した社であるが、正式な年代は不明である。
彌久賀神社は島根県神社庁の特別神社に指定されているそうです。
出雲大社より先にお参りしておきたい理由
では、なぜ出雲大社より先にお参りした方がよいのか?
それはやはり、あめのみなかぬしさまが最高神であり、神々の大元に位置付けられていることにあります。
島根にある出雲大社は大国主命が祀られていますが、言ってみれば大国主命はあめのみなかぬしさまの子孫にあたります。
そんなあめのみなかぬしさまは大国主命よりもはるかに強力な大きな力(パワー)をもっておられ、何よりも偉大な最高神であられます。
ですから、順番としてはやはりこちらが先ではないか、とそういうことではないでしょうか。
そのことから子孫である大国主命を祀る出雲大社にお参りするなら、その祖先(曾祖父)にあたる神々の大元、あめのみなかぬしさまを主祭神としてお祀りされている神社へ先に参拝するほうが理にかなうのでは? というお話を彌久賀神社の宮司様の奥様に伺いました。
彌久賀神社の奥様は、県内外からいらっしゃる参拝者の方に、
「出雲大社にはお参りになられましたか?」とよく尋ねられるのだそうです。
とくに、県外から来られる方はおそらく、島根なら出雲大社、という観光目的のルートが意識づけられていることが多いので、この質問をされているようです。
大概の方が、先に出雲大社にお参りしてきましたと答えられるそうです。
たしかに出雲大社はあまりにも名が知れ渡っており、出雲大社そのものが観光目的だったりしますものね。
でも、観光目的より、何か救いを求めに来られる方、ご利益を受けたくて参拝される方、神様を信仰されていらっしゃる方などには案外こちらの彌久賀神社に先にお参りしていただくのも良いかもしれません。
彌久賀神社の奥様は「出雲大社の前にこちらに来ていただけていれば尚良かったです」とおっしゃいます。
そういったことから、やはり、あめのみなかぬしさまのお力は最強であるとして、まず、あめのみなかぬしさまを主祭神とする神社に詣でることには意義があるようです。
補足
ちなみに、この彌久賀神社と、同市にある金運のご利益があるとされている富神社(とびじんじゃ)は、宮司さま家同士が親戚関係にあります。
富神社については↓こちらの記事からどうぞ
彌久賀神社アクセス
彌久賀神社
所在地
〒699-0816
島根県出雲市湖陵町大池1302-1
バス
JR出雲市駅から20分
バス停彌久賀神社前下車
自家用車
山陰道出雲インターより
国道9号線を約10分
大池の歩道橋手前を直ぐ左にあります。
おわりに
あめのみなかむしさまを主祭神とする神社は全国各地にあります。
お近くの神社を探してみてくださいね。
あめのみなかみさまへお唱えするときの、わかりやすく簡潔に言い表された言葉があります。
納税日本一を何度も経験されている「銀座まるかん」の創業者、斎藤一人さんの言葉です。
『あめのみなかぬしさま、お助けいただきましてありがとうございます』というものです。
関連記事サイトリンク アマテラスチャンネル様↓
この「あめのみなかぬしさま、お助けいただきましてありがとうございます」という言葉は最強のパワーがあるとされています。
はじめて聞いたという方は
「お助けいただきまして……」と過去形になっていることに違和感を感じられるかもしれません。
ですが、間違いではありませんので、そのまま素直にお唱えしていただければと思います。
詳しくは上記↑リンクのアマテラスチャンネル様の記事内に記されていますので、参考にしてください。
検索してみると他にもたくさん表示されますので、ご覧になられると良いと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。