こんにちは。
好奇心からの便りです。
来月は父の日がやってきますね。
お父さんという言葉から連想することって何ですか?
私は、ネクタイと広辞苑です。
広辞苑って変ですか?(笑)
私の父は常に広辞苑を脇に置いて書き物などをしていましたので。
それをそばで見ていた子どものころの私自身も父の広辞苑をワクワクしながらめくって楽しんでいました。
余談 実家にはなぜか広辞苑編者の 新村 出 氏から父に届いた手書きの葉書がありました
さて、今日は広辞苑ではなく、ネクタイの思い出について少しお話しさせてください。
昭和中期、太平洋戦争が終わって20~30年経った頃、私の生家があるのは、まだ農家がほとんどの、田舎の集落でした。
我が家自体も、多くの田畑で農作物を作ってはいましたが兼業農家でした。
会社勤めや、地方政治にも携わっていた父は仕事や議会のため、毎日ネクタイを締めて出掛けていました。
当時、この辺りでは農家が多く、背広を着て仕事に行く男性はほとんど見かけなかった気がします。
父の洋服ダンスには、掛かりきれないほどのネクタイが並んでおり、父が毎日その中から気に入ったものを選び、それを締めて出掛けて行った姿が記憶にあります。
私が小学生の高学年か、中学生くらいになると、父は出掛ける前に私にどのネクタイが良いかしばしば問うようになりました。
その影響でしょうか、私はネクタイを締めている人を見ると、ついネクタイに目が止まります。
そんな私のネクタイにまつわる思い出を。
私が社会人になってからのこと。
勤務先の所属部外の係長だった方がよく真っ赤なネクタイに黒の背広という組み合わせで (トランプ氏ではありません( ;∀;) )出勤されていることが頻繁にありました。
あるとき、その係長と雑談をしていて私は
「係長、そのネクタイよく似合いますね」と言ったことがあったのです。
すると数日後、例の係長が別のネクタイ姿で現れ
「これはどうだ?」と私に尋ねられました。
(今だったらこれらの会話もハラスメントになるかもしれませんね)
そのようなことが二度三度ありましたが、あるとき私は
「そのネクタイも良いけど係長はやっぱりあの赤いのが一番似合いますね」
と何気なく言ったのです。
そのあと何が起きたか?
翌日から毎日、本当に毎日係長はあの赤いネクタイを締めて出勤されたのです(@_@;)
(誤解を招くといけないので断っておきますが、ただの部署外の上司と下っ端の社員の数分のやりとりです)
またある時はその係長とは別の部署の、これまた係長でしたが、たまたま私が見たとき、身に付けているネクタイを自分でビ~ンと引っぱられて……\(◎o◎)/!
後ろ側はゴムになっていました( ;∀;)
その係長は私に見られたことに気付くとひと言
「見たな……」
(◎_◎;) 見てはいけないものを見たのかしらん???
これらネクタイにまつわる笑える遠い思い出です。
ネクタイに対しそんな思い出とともに、なにかしらの思いを持っている私は、デパートなどに行くと買う必要もないし、プレゼントしたいような人がいるわけでもないのに、つい、ネクタイ売り場で立ち止まったりすることがあります。
これいいな、あれはちょっと変だななんて、どうでもいいのにというか、全く必要性が無いのに自分の好みで評価なぞして。
それもまた楽しいんですね。
……ネクタイは頭に巻くモノではありません。
たぶん昭和世代にしか分からない幻の種族
ネクタイといえば、昔のサラリーマンを象徴(?)する姿として頭にネクタイというスタイルがよく取り上げられていました(^^;)
あの行動はお酒を飲まない私にとって、未だ理解不能です。
なんで頭に巻くんだ???
ところで、たかがネクタイ、されどネクタイ。
男性の方にとってネクタイってどういう存在感なのでしょうね?
……ネクタイを締めるときの所作も素敵ですが、仕事終わりの一息つく時、ネクタイを緩めてワイシャツの第一ボタンを外す所作も魅力を感じます……共感される方いらっしゃるのではないでしょうか。
そこのあなた、想像してときめいていませんか?
90代のご主人、ネクタイを締められる機会がもしかして激減でしょうから……( ;∀;)
あ! しまった!
これ完全にアウトなハラスメント発言だわ!
申しわけございません。
気を取り直して。
さて、父の日のプレゼント、お決まりですか?
お父さんの趣味趣向に合わせたものや、目先の変わったものも良いですが、シンプルにネクタイというのはどうでしょうか。
最近のものはお家で丸洗いもできるものが増えましたしね。
(先ほどのお父さん、御年90歳位~の方には不向きかもしれませんが)
以上
無神経な好奇心からの失礼な便りでした。
寄り道ありがとうございました。
お酒はほどほどにお気をつけて真っすぐお帰り下さい。
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