こんにちは。
好奇心からの便りです。
先日叔父の納棺の儀に立ち会いました。
私の長い人生に於いて私事でも、仕事上職種的にも、何人もの最期を見送ってきました。
そしてまた、その中には近しかった親族たちの納棺の義にも立ち会ってきました。
今回も納棺の一部始終をじっくりと見届けたわけですが、一時期映画などでより多くの人に認知されるようになった納棺師というお仕事に、改めて感慨深いものを感じました。
全くの赤の他人様のご遺体を心を込めて丁寧に棺に納めるまでを執り行われる。
その姿が深く心に刻まれ、不謹慎な言い方で大変申し訳ないのですが、こういう仕事もいいかなと。
何の接点もなかった他人様の、そしてその方の生き様なども何も知らなくても最後に関わり、お勤めをさせていただく。
なんか自分自身が浄化されるような錯覚に囚われそうな、そんな気がしました。
自分に最期のときを迎え、こうして見ず知らずの方に旅立ちのための支度を整えていただく時、魂はどんなことを思うのだろう?
亡くなった叔父は何を感じているのだろう?
ふと、そんなことを思いました。
誰しもいずれはその時を迎えます。
(場合によっては納棺の儀すら経ることなく、人知れず旅立ってしまうこともありますが……。)
必ずしも綺麗なご遺体ばかりではないでしょうし、硬くなられたご遺体を思うように整えることなど、難しいこともあるでしょうけれど、それでも粛々と進められていく。
そこには納棺師というプロ意識と、ご遺体の尊厳を慮っての手の動き、あるいは表情などが見られました。
故人の冥福を祈るとともに、顔も手も足も慈しむように扱いながら故人を美しく蘇らせて下さった納棺師の方へ深く感謝いたします。
では今日はこの辺りで
ご訪問ありがとうございました。
好奇心からの便りでした。
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