息子に薦められ「これ、すごいよ」といって手渡された文庫本。
やさしいメルヘンチックな綺麗な装丁だ。
でもこれはミステリーもの。
ミステリー本ではあるが戦慄が走るほどの事件は起こらなかったのに……。
読み進み、かなり後の方で気付いた。
驚きや発見がいくつかあった。
しかし、そのうちのひとつに、単純に、素直に
「えっ⁈ スゴイ‼」
衝撃を受けた。
あぁ、こういう本もあったのか_ _ _ _ 。
裏表紙の帯の部分が読み始める前から気にはなっていた。
そこに大きなヒントがあった。
そういうことか。
杉井光 著
『世界でいちばん透きとおった物語』 (新潮社)
出版年月日 2023年4月26日
本を読んでこんな感動の仕方をしたのは初めてだった。
杉井氏は2006年に『火目の巫女』(メディアワークス)でデビューされ、その後数多くの著書を手掛けられている。
シリーズものが漫画やアニメ化された作品もある。
この作品においては、
「すごい!」
としか言えない、そういう作品だった。
息子が「これ、すごいよ」って渡してくれた意味が分かった。
ただ、気付いた人にしか「すごい!」という言葉は出ないだろう。
「ありがとう」 と息子に伝えた。
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