こんにちは。
好奇心からの便りです。
1月、2月、3月、行く・逃げる・去ると昔から言われ
ほんとうに月日が経つのが速く感じられます。
すぐに卒業シーズンになりますね。
さて、皆さんは安来節というのはご存じでしょうか?
なんだか聞いたことはある、という方もいらっしゃるでしょう。
安来節は島根県安来市(やすぎし)の民謡です。
はじめに
安来市のとある高校では、卒業式が近づくと、毎年3年生は安来節のどじょう掬い踊りを習うスケジュールが組まれているそうです。
これは地元から離れ県外に出た卒業生が、出身地安来市の文化を伝えていけること、また、地元をアピールしたり、誇りを持つことを促す役目になっているのだと思います。
安来節でまず思い浮かぶのはなんといっても「どじょう掬い踊り」ではないでしょうか?
安来節どじょう掬い踊り
どじょう掬い踊りには男踊りと、女踊りがあります。
男踊りは、頭にほおかぶりをし、鼻の頭に五円玉をくっつけ、絣の衣装を着けてひょうきんなしぐさや表情でどじょうを捕まえるという滑稽な踊りです。
安来節をご存じの方は歌とともに、このどじょう掬いの男踊りが思い浮かぶと思います。
むしろ歌はともかく、特に男踊りの扮装だけはTVなど様々なシーンで見かけるという人も少なくないと思います。
じつは安来節には踊りに加え、銭太鼓があります。
今回はそのもうひとつの見どころとなる、安来節による銭太鼓とおまけとして、マスコットキャラクター「あらエッサ」くんをご紹介いたします。
銭太鼓
安来節で披露される銭太鼓は主に女性が演じられることが多いです。(演じるという言い方が正しいかわかりませんが)
頭にハチマキをし、袴をはいて襷がけをした演者の方々が踊るようにみごとな銭太鼓さばきを披露されます。
銭太鼓は30cmくらいの竹筒の中に両端へ針金などにそれぞれ6枚くらい5円玉を通してふたをし、毛糸の房などで飾り付けをしたものです。
銭太鼓は「太鼓」と名前はついていますが、一般にいわれる太鼓とは全く違い、バチで叩くなどの演奏はしません。
銭太鼓は両の手に一本づつ持って振ると、筒の中の5円玉がチャンチャン(?)シャンシャン(?)(どう表現して良いかわからないのですが)と鳴って伴奏の一部となる見せるための楽器です。
なので、伴奏の一部というより、銭太鼓は、それ自体が華やかな演目になります。
安来節には銭太鼓も欠かせません。
テンポよく安来節のリズムに合わせて振り鳴らす銭太鼓は見ていても、ついこちらも首を振りながらリズムをとってしまいそうになります。
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安来節による銭太鼓の歴史
安来節の伴奏として銭太鼓が使用され始めたのは明治に入ってからだといわれております。
しかし、明治末期に安来節の伴奏が三味線と鼓(つづみ)に限定されたため、安来節の伴奏として用いられることがなくなりました。
近現代、戦後の開放的なムードにより、もともと手振り楽器として人気のあった銭太鼓は、どじょうすくいとともに人気が高まり、結果どじょうすくいとつながり深い安来節の伴奏と共に、銭太鼓が再び鳴り響けるようになったのです。
安来節マスコットキャラクター
また、こちら安来市では、歴史のある安来節を広くみなさまに親しんでいただけるよう、マスコットキャラクターである
「あらエッサ」くんをはじめとする、安来節関連情報や看板など、さまざまな場所で安来節をアピールしています。
安来駅にては、安来節について楽しく知ることができます。
あらエッサくんにはなんと! 家族が設定されており、とてもユニークです。
安来駅にお立ち寄りいただくと、その詳細を知ることができます。
下の段の左端はどじょうのようですが、彼が持っているのが銭太鼓です。
安来駅舎内には、あらエッサくんの両親始め、おじいちゃんやおばあちゃん、おねえさんなどエッサくんファミリーの人形が勢揃いし、陳列されています。
少々不気味さも感じなくはないですが(^^;)にくめないかも?
いろんな発見やツッコミどころがあり、旅のお土産話になりそうです。
おわりに
どじょう掬いはもとより、一連の女踊りもそうですが、銭太鼓も安来節を堪能していただくのに欠かせません。
銭太鼓や女踊りは安来節に花を添えています。
山陰へお越しの節は、安来節に触れていただくのも楽しいかもしれません。
以上、安来節銭太鼓に加え、マスコットキャラクター「あらエッサ」くんについて好奇心からの便りでした。
ご訪問いただきありがとうございました。
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