こんにちは。
好奇心からの便りです。
寒の入りを迎え、全国的にも厳しい寒さの朝晩となっています。
関東の方では思いもかけない凍結で事故などが多発しました。
雪が無くても道は凍っていることがあります。
また、雪の状態によっても特に車の運転の仕方は多少の違いに注意しなければなりません。
そこで今回は、降雪頻度の低い地域の皆様に、雪道や凍結箇所の安全な運転、歩行のためのいくつかの注意点を記載してみました。
はじめに
太平洋側や四国、九州他、ほとんど雪は降らないという所もありますよね。
そういった地域に今年のような不意の雪や凍結は困りもの。
このような雪に慣れていない地域の方はこんなとき、車の運転や歩行時の注意の仕方を知っておく必要があります。
ひとくちに雪と言っても、気象用語では雪の分類は降る雪と積もった雪合わせて13種類もあるそうです。
ここでは一般的な雪の表現の状態をもとに、いくつか注意点を挙げてみました。
シャーベット状の雪道
先ず、シャーベット状の雪から。
一般に「ぼたん雪」などとといわれている雪が降り積もると、早い段階でシャーベット状の雪になりやすいです。
このボタン雪は比較的気温が高めのときに降ることが多く、雪そのものは大つぶで水分を含んだ重い雪です。
ボタン雪は降っただけでは地面に落ちてすぐに消え、積もりにくいと言われています。
積ったとしてもわりと早くに融けるので、そのためシャーベット状になりやすいと言えます。
都心などでは通常は雪が積もっても人や車の往来も激しいので、より一層早く融けると思います。
このシャーベット状の雪の路面はべちゃべちゃになります。
このとき、部分的にアスファルトは露出しやすいですが、気を抜いてはいけません。
不意に雪が残っていたり、横滑りなどして危険です。
また、すぐ横の歩道に歩行者がいた場合、融けた雪のしぶきが飛びやすく、歩行者にかかってしまいます。
道路交通法では、雨水などが歩行者にかかると、「泥はね運転」や「水はね運転」は違反行為とされ罰金を科せられます。
・道路交通法71条1号
「ぬかるみ又は水たまりを通行するときは、泥よけ器を付け、又は徐行する等して、泥土、汚水等を飛散させて他人に迷惑を及ぼすことがないようにすること。」
違反点数はつきませんが、反則金が課せられます。
・大型車:7,000円
・普通車・二輪車:6,000円
・原付:5,000円
シャーベット状でも気を緩めずに自分の安全のためにも、歩行者のためにも、スピードを控えて慎重に走行してください。
粉雪の積もった道
粉雪(パウダースノー)は粒がとても細かく、その名の通り粉のようにサラサラしています。
この雪は空気が乾燥し、気温が低いときに降りやすいです。
空気が乾燥しているので、粉雪は積もりやすく、固まりにくい性質があります。
スキー場などで見られるのがこの粉雪ですね。
雪の降るのが少ない地域ではあまり降らないのではないでしょうか。
この粉雪は、風が吹くとホワイトアウト現象を引き起こし、特に車の運転にとっては危険な状況になります。
ホワイトアウト現象
ホワイトアウト現象は、降る雪だけでなく、積もっている雪でも強風に煽られ、視界をふさぎ、数メートル先さえ見えなくなります。
どんなに慣れたドライバーでも、このホワイトアウトは油断できません。
この雪道の状態になると、前後の車も対向車も見えづらいので、必ずライトを点けてください。ただ、ライトすら雪で見えなくなることもあります。
ハザードランプを点けながら徐行するか、左に寄って停車し(ハザードランプを点けたまま)視界が確保できるまで待った方がよいかもしれません。
道も信号も見えなくなるので車だけでなく、歩行者にとっても怖いです。
風が強く、気温も低い雪の日の不要不急の外出は止めた方がよいです。
凍結時のアイスバーン
凍結時の外出もまた危険だらけです。
凍結しやすい時間帯は深夜から早朝にかけて。
特に放射冷却の起こる日の出前後が一番危険だと思われます。
この時間帯は通勤時間と重なったりするので、道路も普段以上に渋滞します。
放射冷却が起こる日は晴天であることが普通です。
雪が降っていないからと言って油断してしまいます。
雪が積もっていなくても前日、あるいは夜間の間に雪や雨などが降っていたり、積雪が融けだしていたりすると、その水分が再び凍り、アイスバーンやブラックアイスバーンの状態になります。
路面に雪が残っている状態でアイスバーンになっている場合は見た目にもわかりますが、アスファルトが出ているにもかかわらず残されていた水分で凍ってしまうと、ただ濡れている状態なのか、凍っている状態なのか、慣れていない人にはわかりづらいと思います。
前日の天候や、前夜の状況から路面の状態を把握し、濡れているように見えるところは充分に注意が必要です。
凍結している道路を走行する時のコツ
凍結道路走行時は次のことに注意してください。
・時間に余裕を持って出かける
・とにかくスピードを出さず、徐行する
・急発進、急ブレーキ、急ハンドル、急加速は絶対厳禁‼
・割り込みは言語道断‼
・スピンしても焦ってハンドルをむやみに回してアクセルを深く踏みこまない
・アクセルを強くふかさない
・少しづつアクセルを踏みながらハンドル操作も少しづつ行う
・どうにもならない時はむやみに動かず、躊躇なく助けを呼ぶ
以下にアイスバーン状態で絶対に注意が必要な個所をピックアップしました。
・橋の上
・交差点
(黄色の信号になったら絶対に侵入禁止!)
・カーブ
・下り坂(下り坂のカーブは一番危険です!)
・トンネルの出口
・日陰になっているところ
また、交差点での右左折時もとてもスリップしやすいので慎重に走行してください。
歩行者の注意点
歩行者の方の注意すべき箇所は車とほぼ同じ場所に加え、さらに次の場所です。
・バスや電車、車等から降り立った時
・歩道橋
・スロープ箇所
・様々な建物等の出入り口
・あらゆる屋外の階段
そして歩行者で注意したいのが、履物ですね。
革靴など滑りやすいので気を付けてください。
ちいさなお子さまにはサイズの合った、靴底の裏の歯形(?)がしっかり残っているものを履かせてあげてください。
最近は、まだ幼いおんなの子でも、大人と同じようにヒールの高い、おしゃれを重視したブーツなどを履いているお子さんもいらっしゃいますが、雪道では絶対にやめてください。
もちろん、大人の女性であっても、可能な限り高いヒールの靴はやめてください。
また、手荷物が多く両手がふさがってしまうと危険です。万が一のことを考え、できればリュックなど手が使えるような持ち物にしましょう。
もちろん歩きスマホなど論外です。
おまけ
大雪の道を走行 または雪にはまった場合
都心などではほぼ無いと思われる、車が動けなくなるほどの大雪。
雪道に慣れていないけれど、積雪の多い地域に出かける予定がある場合の方や、そういった地域に在住していても初心者ドライバーであるというような方。
何十㎝もの積雪の道を走行しなければならなくなった時のアドバイスを数点お伝えしたいと思います。
それがこちら↓です。
・車間距離をしっかり空ける
・雪にハンドルを取られても無理に抗わない
・新雪の積もったタイヤ跡のないところが逆に走りやすい
(↑アスファルトが出ていない場合)
・アクセルを強く踏みすぎない
・雪の中にはまったら、一度バックを試みる
・ハンドルははじめは真っ直ぐのまま、車自体に任せる気持ちで
・その後、徐々にアクセルを踏む
そしてもちろん急ブレーキ・急発進・急加速は急ハンドルとともに厳禁です。
車の場合、冬用タイヤは雪道の基本ですが、先に挙げた降雪頻度の低い地域では常備している方はあまりいらっしゃらないと思います。
近年は冬用のスタッドレスタイヤなどもレンタルできるようですので、お出かけの際に利用されるのも良いと思います。
まとめ
ざっと経験上気が付いたことを書きだしました。
わたしも雪道で何度か、冷や汗の出るような危険な思いもしてきました。
運転のプロではありませんが、いろいろな状況の雪道を、いろいろな大きさ、いろいろな車種の車で走行した経験をもとに、少しでも皆様のお役に立てればと書かせていただきました。
やはり車での走行であろうが、徒歩であろうが、一番大事なことは、雪道や、凍結を甘く見てはいけないということです。
ひとつまちがえば命に係わります。
運転も歩行も慎重におこなってください。
以上好奇心からの便りでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。