好奇心からの便り

好奇心旺盛に神々の出雲の国周辺や、日常の気になる情報をお届けします。

この漢字の存在の意味は? いつどのように使う? これって漢字?

たぶん、というか絶対といってもおかしくない、使わない……必要ない、あること自体意味不明な漢字、そういうものの存在を知った時の変な感動を伝えたくなりました。

 

今日はそんな謎に満ちた漢字を一文字ご紹介します。

 

 

この漢字は漢字検定には出ないようです。

 

では早速、その気になる文字とは

 

『 丨 

これです。

 

 

 

読める人いますか?

いるかもしれませんが、ほとんどの人は読めないのでは?

 

この読みは「いち」ではありません。

算用数字ではないですからね。

 

「おー」とか、「あー」とかの (ー) の伸ばす部分でもありません。

漢字ですので、ちゃんと送り仮名があります。

 

これは「コン」と読むそうです。

または部首名で「たてぼう」や、「ぼう」とも言われているようです。

 

漢字辞典オンラインでは次のように書かれていました。

 

はい、ちゃんと「丨」という漢字は存在します。

このパソコンにも「コン」と打つと変換候補に入っていました。

(ちなみに漢字辞典ではないためか、広辞苑には載っていませんでした)

 

で、一番面白いのは、意味です。

 

上下につき通すとか、上下に通じるとかの意味のようですが、興味深いのは、この文字を上から下に書いた時と、下から上に書いた時の意味が逆になるようです……???

 

言ってみればこの文字の詳細な意味は書いたその一瞬にしか存在しないことになります。

ということは、書いた本人にしかわからない

 

時を経たらこれは上から書いたのか下から書いたのか、覚えていなくては意味をなさないことになります。

単純に、「上下に通じる」というふうに理解すればよいのですが。

 

とはいえ、この文字が現代社会で(たぶん過去にも?)単独で使われることはないようですので特に問題はないと思います。

 

はじめは私も、この漢字の存在に意味があるのだろうかと疑問を抱いていました。

しかし、これは部首としてとても多くの漢字に使われています。

たとえば次のように。


こういった漢字の縦線のぼうの部分が「丨」にあたるたてぼうが部首となっています。

ここにはほんの一例だけ紹介しています。

 

 

では仮に、この丨という漢字を単独で使うとしたら一体どんな場面で使うのか、ちょっと想像してみました。

 

例えば、「Aの場所からBの場所へしりぞく」という場合、

 

ポチ🐕「このメモの通りに動いてください」

メモ📝「A丨B」

タマ🐱「エーアイビー???……ってなんだ?」

 

エーアイビー……そうとも読める。

 

でももしかしたら「BからAに進む」なのかもしれません。

すでに記載されてしまったものならどっちの意味かわかりません。

 

ただ気になるのは、上の表です。

 

意味のところには、下から線を引くと「しりぞく」、上から下へ引くと「進む」とありますが、成り立ちのところを見ると真逆になっています。

 

どういうこっちゃ?

 

この文字を作った人の頭の中、ん~ん、複雑です。

 

まさに

「WHY JAPANESE PEOPLE⁉」

 

最後まで謎が解明されない漢字「丨」でした。

 

 

暑すぎて頭の中がふらふらと行きつ戻りつ「丨」していますが、皆さまは大丈夫ですか?

お気を付けてお過ごしください。

以上、好奇心からの便りでした。

 

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