こんにちは。
好奇心からの便りです。
みなさんは出雲大社で参拝時に砂を交換するという行いをご存じですか?
出雲大社ご利益砂交換
素鵞社
出雲大社には一番奥の方に素鵞社(そがのやしろ)というお社があります。
ここは「やまたのおろち退治」で知られるスサノオノミコトがご神体の社です。
スサノオノミコトは大国主命(おおくにぬしのみこと)つまり大黒様の父神であり、天照大御神の弟神です。
素鵞社は砂を奉納し、新たにご利益のあるお砂と交換させていただき持ち帰るという場所なんです。
この砂のご利益は邪気を払う力や幸福の力があるとされているようです。
砂はどこから?
では、先ずその砂ですが、一体どこの砂(なんの砂?)と交換するの? という疑問がわくと思います。
この砂は大社様から少し離れた稲佐の浜という所で採取してきます。
稲佐の浜と弁天島社
出雲大社から稲佐の浜までの間の距離は1.4Kmくらいです。
電車やバスで大社近くまで来られた方は、お天気がよくて体調に問題が無ければ徒歩もありかなと。出雲大社周辺のパワーを感じながら歩くのも良いと思います。
こちらの浜は弁天島社というお社があります。
ここは旧暦の神無月(出雲地方に限っては神在月)に全国から神様をお迎えする場所で「稲佐の浜」という神聖な浜です。
この浜の砂を採取して出雲大社の素鵞社にお納めします。
砂の採取から奉納交換方法は以下の通りです。
お砂交換方法
手順
① 採取するための園芸用スコップや大きめのスプーンなど(素手でもOK)とビニール袋など砂を入れるための袋(小さなものでOK)を準備していきます。
袋は破れたりするといけないので、できれば2枚程度あれば良いでしょう。
② 稲佐の浜に降り立ち弁天島社に手を合わせてご挨拶をし、できればなるべく波打ち際で、波が打ち寄せたときの砂を片手1杯程度すくってください。
ここで注意することは、波が引いていく時ではなく、寄せてきたときの砂をすくうこと。
引いていく波のときは運気が引けるそうです。
ただ、波打ち際まで行けない時は波が寄せる場所ではなくてもよいようです。
③ 波打ち際でない場合は、砂を掘った場所はマナーとして平らに戻しておいてください。
④ 採取した砂を持って出雲大社に向かいます。
⑤ 出雲大社を順路に沿って進み、本殿裏にあたる一番奥に素鵞社があります。
お作法通りにお参りしたあと、社の左右と後ろ側の縁の下に砂が収められている木箱がありますので、その木箱に稲佐の浜から採取した砂を納めます。
⑥ 木箱の中の元からある乾いた砂と交換に、一握りいただいて帰ります。
(納めた量より少なめに)
このとき、念を込めていただくのが良いようです。
この乾いた砂には厄除けや魔除けのパワーが宿っているとのことです。
⑥ 持ち帰った砂は家の外の四隅に埋めたり撒いたりします。
マンションやアパートなど撒くことができないのであれば、ベランダや部屋の四隅に容器に入れておいておけばよいようです。
おわりに
過去に出雲大社にお参りされた方もあると思いますが、意外にお砂交換については知られていなかったりしますよね。
これからお参りしようと思っていらっしゃる方、もう一度訪れてみようと思われる方、ちょっと更なるパワーを授かるために、稲佐の浜でのお砂採りと、素鵞社での奉納、交換をされてみてはいかがでしょうか。
以上、今回は出雲大社のご利益お砂の交換について簡単にご紹介させていただきました。
ご訪問ありがとうございました。