こちらは山陰島根ですが、今年はことのほかカメムシの発生量が半端ないです。
みなさまのところはどうですか?
都会の方ではおそらくカメムシなんていないのかもしれませんね。
「カメムシ???なに、それ?」
という所でしょうか(^^;)
こんにちは。
好奇心からの便りです。
今日の話題はカメムシとは全く関係なく、島根県大田市にある大森町のご紹介です。
……たぶんこちらもカメムシ大発生してるんじゃないかな?(^^;)
実は本記事とカメムシは本当に何の関係もないのですが、異常なほどの発生量で気になって気になって、ブログに集中どころではなく……スルー出来なくなってしまいました。
カメムシはちいちゃな虫ですが、今回ご紹介する大森町は世界遺産がある地域です……この規模の違い💦
島根県のほぼ真ん中に位置する大田市。
この大田市には石見銀山(いわみぎんざん)という世界遺産があります。
その麓になる大森町。
「石見銀山遺跡とその文化的景観」という名称で世界文化遺産登録がなされています。
この文化的景観という視点から大森町の町並みの保存が重要となっています。
世界遺産という華々しい響きに反して、町自体は人口も少なく、山あいの静かな集落。
ですが今、この大森町は徐々に活気づいてきています。
それは世界遺産があるとかの観光の賑わいとは別にして、この地に暮らす人々が歴史を守り、町並みを守り抜こう、そういった思いが集結して、過疎化でひなびてきていた大森町に活気を取り戻しつつあるからです。
UターンやIターンも増え、子どもたちの数も増加してきています。
過去に石見銀山で栄えたその時代の建物や町並みを守りつつ生活に活かしていく、そんな思いで町は息を吹き返してきています。
この町の古民家再生事業は、義肢装具製作では優れた技術が国内外でも認められ、注目を浴びた中村ブレイス株式会社が私財を投げうって始めたもののようです。
この地に生まれ育った、親子二代にわたる中村氏の「町に活気を取り戻したい」その一心が発端となって大森町は今また甦ったのです。
そして驚くことに、この町では全町民が大森町文化財保存会の会員です。
文化財保存会ってなに? という人もいるかもしれませんね。
地域の文化財を守り、将来に継承していくための活動を行う市民団体です。
地元有志によって構成されていたり、学校のPTAなどで行われていたりなど、形態はさまざまあるようですが、いずれにしても各地域の特定の人々によるものです。
しかし、この大森町においては、全町民が文化財保存会の会員ということで、おそらく全国的にみても珍しいのではないかと思います。
ではその大森町、どんな感じなのでしょうか。
町並みを歩いてみましょう。
仕立て屋さんなのでしょうか? ミシンの看板に味わいがありますね。
↑の建物は ↓こちらです。
こちらは郵便局。
↓代官所跡ですが、現在は「いも代官ミュージアム」という石見銀山資料館になっています。
緩やかに蛇行する通りに町が栄えていた頃の代官屋敷跡であったり、武家屋敷跡、裁判所跡、その他古民家など、見た目は当時の面影そのままに、現代も実際に日々の暮らしが営まれています。
まるでタイムスリップ! 映画の世界のようですね。
絵に見えますが実物です。
景観を損なわないようこんな自販機が設置してあります。
そしてなんと、町なかには旧大森郵便局舎を大改装し、世界で一番小さい(たぶん)といわれている「大森座」と呼ばれるオペラハウスまであるのです。
その他、民泊施設や県外からもファンが多く来られるというドイツパンのお店「ベッカライ コンディトライ ヒダカ」というかわいらしいカフェ&パン屋さんもあります。
大森町の町並み散策には、町の入り口付近に駐車場があります。
そこからはゆっくり徒歩での散策がおすすめです。
また、貸出自転車もたくさん揃えてありますので、そちらを利用されてみるのも良いと思います。
日頃の疲れを癒すのにはこの町の現実離れした空気感は心地よいと思います。
どうぞこころを休めにいらしてください。
大森町は大田市市街地方面から見てサンドミュージアムの手前の交差点を左折します。
本日もご訪問ありがとうございました。
好奇心からの便りでした。
追伸 (蛇足) 山陰は今年カメムシ大量発生中です。
ものすごい勢いで飛び交います! お越しの際は要注意‼